■推奨色々とオススメ記事。

自称20歳の乙女が書く、微エロであって、微乳ではないブログへよーこそ。

画面サイズ:おっきめ。文字サイズ:中くらい。で見るのがオススメ。
IEで見れば確実に表示されるっぽい。
見るからに日本語で書いてある。でも世界各国の方が読んでくれたら嬉々。

現在連載中の自伝。涙アリ笑いアリ。→目次(別窓)

はじめましての方は、この辺からまず読んでごらんって。
■恋バナ(短編でサラッと井上の生態がわかる記事集)
■愉快な仲間たち(井上を知るなら友人を見て)

リンクはめちゃくちゃバリアフリーなんで、ここに書き込んでくだせぇ。

講演会、車椅子体験学習のヘルプ等、承っております。
企業様や組織様レベル以外(個人でもOK)でも俄然伺います。
また、そういった文献や雑誌の特集などのコラムでもインタビューでも受けちゃいます!

少しでも、お手伝いできそーなら相談してください。
問い合わせも個人的なラヴレターもここから送れます。

つーワケで仲良くしてくだせぇ。

地元の不思議 

通勤途中の道路にね。

毎日。靴が落ちてんの。

しかも、転々と。
色んな場所に。

えーっと。

井上の地元。何が起きてんの?

スニーカーやらサンダルやら。
様々な靴なんだけども。
どーやったら。落とせんの?靴…。

つーか。この靴たちを辿って行くと。
どんな夢の国に行けんの?

すげー興味あるんだけどー。
お菓子の家とか、出てきちゃう?
んで、魔女とか出てきて戦っちゃう?

井上。全力で逃げる8回押すけど。

8回逃げたら、王子様出てくんでしょ?
んで、↑↑↓↓←→Aとか。
コマンド入れたらゲット出来るんでしょ?
マスターボールとか投げちゃったりして!

やべぇ。ヨダレでてきた。
[ 2008/07/04 08:34 ] 井上ケータイ発進。 | TB(0) | CM(0)

プレゼント 

絆〜Pieces〜 No.23

お母さんが、鬱になった。

思い返せば、色んなことがあったと思う。

あたしが仕事の事務所に住むことになって。
実家を出てから、約1年。
疲れやカゼだと思い込んだ体調不良は、
車椅子生活を余儀なくする病だった。

変わり果てた姿で、あたしは。
お母さんの元に、帰ることになった。

長い入院生活を経て、自宅に帰って。
引きこもりのような生活を送って。
社会から逃げて、現実から逃げて。

生きていることの意味を、失くした。

最初は行くつもりもなかった施設に入って、
少しずつ心境も変化していって。
自分自身の障害を受け入れるようになり始めて。
施設での生活がメインになって、
自宅に帰ることが、ほとんどなくなって。

そして、病状が、悪化した。

お母さんと離れて生活をするたびに。
変わり果てた姿になって、再会をする。

お母さんが鬱になるのも、当然かもしれない。

そんな、お母さんのために。
あたしが、してあげられること。

あたしが、生き抜くこと、かもしれない。

「こんなカラダ」と、二度と言わせないように。
あたしが、幸せをかみ締めて、生き抜くこと。

それが、せめてもの、親孝行なんじゃないかな。

あたし、たくさん笑おう。
精一杯、幸せになろう。

あたしは、出来ることを、全力でしよう。

それが、お母さんを追い詰めた、
あたしなりの、償い方だから。

あたしは、たくさん笑った。

喫煙所での、仲間たちとの時間。
真剣な話もしたし、バカな話もした。

一分一秒も、ムダにはしない。

すべての時間を、空気を、景色を。
全部、全部、心に焼き付けてやる。

今だから、出来ること。
今じゃなきゃ、出来ないこと。

今を、大切に。

あたし、気付いたんだ。
気付いた、というよりも。
思い出したんだ。

「今」が「今日」をつくって。
「昨日」も「明日」もつくるってこと。

「今」があるから。
「過去」もあるし「未来」もできるってこと。

当たり前のことなのに、忘れてた。
当たり前すぎて、わからなくなってた。

あぁ、そっか。

もし、神様がいるのだとしたら。
「当たり前」が、「当たり前じゃない」ことを。
あたしに、思い出させるために。
このカラダに、したのかもしれない。

歩くことが当たり前だった。
動けることが、当たり前だった。

ヒールの踵を鳴らして。
ミニスカートを履いて。

箸の持ち方おかしいよ!って。
友達に笑われて、ムキになって。
豆運べるからいいじゃん!って。
そんな他愛ない会話で笑い合って。

急いでるときは走って。
嬉しいときは、飛び跳ねて。
歌って、踊って、ピースして。

殴り合いのケンカも。
青春だ!って乱入した野球も。
バイクのケツに乗ることも。
調子に乗ってハコ乗りしたクルマも。

恋人と、腕を組んで歩くことも。
手を繋いで、はしゃぐことも。
気持ちいいと思える、セックスも。

すべてが、当たり前だった。

当たり前すぎて、いつでも出来ると思ってた。

だけど、全然、当たり前じゃなかった。

しあわせな、ことだった。

あたし、全然、気付いてなかった。

神様は、それを、気付かせてくれたのかな。
もし、本当に、神様がいるのだとしたら。

あたしに与えた、チャンスなのかもしれない。

あたしに与えてくれた、プレゼント。
なのかも、しれない。

桜が、ピンクに色づいて。
散ってもなお、緑を鮮やかに写すように。

あたしが、成長するとき、なのかもしれない。

あたしは、お風呂上りの喫煙所でひとり。
緑に色づき始めた桜を見上げながら思った。

そう。いつだっただろう。

施設で一緒に生活をしている、
生まれつきの障害を抱えた子。
20歳になった記念にタバコを吸いたいと、
喫煙所に来るようになった、岩井。

岩井が、言ってたっけ。

1リットルの涙を観たんですけど、
俺には、良くわからないんですよ。
死んじゃうのが可哀相って思うんだけど、
病気が進行して歩けなくなって・・・
なんてゆーか、良く、わかんないんです。

俺、生まれつき、障害者だから。

そのときの言葉が、ずっと。
胸に残っていたんだけど。

そっか。そうだよ、ね。

「当たり前」って。
「普通」って。

基準が、ないんだよ、ね。

そんな、岩井の言葉を思い返して。
忘れてたことを、思い出して。

ふと、見たら。

だいすけが、喫煙所に向かってた。
暑そうなカオをして。
喫煙所に、あたしの元に、向かってた。

笑顔が、自然とこぼれた。

あぁ、そっか。

「幸せ」の基準も、ないんだ。

「普通」も「幸せ」も。
自分が決めれば、それでいいんだ。

だいすけが隣にいる、この時間。

これが、今のあたしの。

「普通」に「幸せ」なこと、なんだ。

〜続く〜

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[ 2008/07/02 22:17 ] | TB(0) | CM(1)

おかあさん 

絆〜Pieces〜 No.22

しばらく帰ってなかった自宅に、
久々に帰る日がきた。

施設での生活は、すごくラクだった。
車椅子で動くのに苦労はしないし、
トイレも苦労なく使うことが出来る。
ベッドも電動のベッドだった。

手の自由が少なくても、誤魔化せた。

だけど、自宅はと言えば。
まだ段差もあるし、トイレも入れない。
ベッドも普通のベッドだったし、
ベッドマットも普通のものだった。

そう、ベッドマット。

ベッドマットひとつで、眠りが変わる。
感覚がなく、動かないカラダは、
寝返りを自由にうつことが出来ないから。
硬いベッドマットで熟睡をしたら、
背中の皮膚が、死んでしまうこともある。
いわゆる、床ずれ。褥瘡(じょくそう)

それを防止するために、あたしは。
毎晩、3時間おきには目覚めるよう、
毎日心がけていたのだけど。
自宅の普通のベッドマットの場合、
2時間も寝たら、お尻や踵が赤くなってしまう。

動くことの自由に加えて、
睡眠の自由までも、少なくなる。

あたしは、自宅に帰るのが怖かった。

本当は安らげるはずの場所。
生まれ育った、場所。
大切な家族がいる、場所。

それなのに。帰るのが怖かった。

不自由だから。
まだ、バリアフリーにしてないから。

・・・それだけじゃない。

手の自由がきかなくなっている様を、
家族たちに見せることが、怖かった。

あたしを生んでくれた、お母さん。
決してイイコではなかったあたしを、
それでも大切に育ててくれた、お母さん。

あたしのカラダが動かなくなって。
受け入れきれずに、苦しんでいたのは、
あたしだけじゃなくて、お母さんも一緒だった。

諦めなければ治るよ と。
何度も何度も、言っていたお母さん。

早く治してくれないと困るんだから と。
そう言いながら、車椅子を押してくれた、お母さん。

そんな、お母さんに。
手の不自由さを見せたくなかった。

自宅に帰る、数日前だったと思う。

いつものように、食堂で昼食を食べるとき。
辛うじて握るようにして使っていた箸が、
とうとう、使えなくなっていたんだ。

目の前には、だいすけがいた。

席の並びが変わって、あたしの前は、
偶然か必然か、だいすけになっていて。
そんな些細な、食事の時間が一緒だということが、
すごく、嬉しくて幸せで。
優しい時間のように、感じていた頃。

だいすけの目の前で、あたしの手から。

箸が、こぼれ落ちた。

あの瞬間の、だいすけの表情も。
赤い箸の毒々しさも。
イヤというほどに、脳裏に焼きついている。

その日から、箸を見ることさえも、
本当はイヤだと思うくらい。
フォークやスプーンが忌々しいと思うくらい。

自分の病状の進行具合に、
嫌気もさしていた。

そんな状態で、自宅に帰ること。
お母さんに、会うこと。
食事を一緒に、するということ。

すべてが、怖くてたまらなかった。

そして、何より。

お母さんに、申し訳なく思えて仕方なかった。

だけど、病状の進行のように。
時間は、待ってはくれない。

意を決して帰った自宅には。

少しだけ、疲れたような、お母さんがいた。

それでも、おかえり、と言って。
少しだけ笑ってくれたから。
あたしも、ただいま、と言って。
いつものように、笑ったんだ。

トイレに入れないだろうから、と。
尿瓶を用意してくれていた、お母さん。

本当なら、お母さんが年を取って。
介護が必要になったとき、あたしが。
用意すべきだったであろう、尿瓶。
それが、今、あたしの部屋にある。

何もかもが、物悲しい色に見えた。

食事の準備をしてくれたとき。

ごめんね。フォーク、使うから。

そう言って、箸を返すあたしの手を。
お母さんは、震えるような瞳で見つめてた。

もう、すべてが、限界だったのかもしれない。

その日の夜、だったと思う。

お母さんが、あたしに言った。

「アンタが諦めるから、歩けないのよ!」

心からの言葉でもあって、
だけど、本心ではない言葉だっただろう。

また、娘が歩けると信じたい。
いい意味で諦めなきゃいけない。
また、歩けるようになって欲しい。
歩けない娘も、受け止めなきゃいけない。

そんな、葛藤が、あったんだと思う。

わかってた。あたし、わかってたよ。

だけど、そのときの、あたしは。

じゃあ、歩き方教えてよ!
生まれてきたときみたいに、
ハイハイから順番に教えてみてよ!
動かないんだよ!感じないんだよ!
諦めなきゃ、前にも進まねぇんだよ!!

そう、泣きながら、喚いてしまったんだ。

苦しかったんだ。
お母さんが、真っ直ぐ。
あたしを見てくれないことが。

苦しかったんだ。
お母さんが、あたし以上に。
悩み苦しんで疲れていることが。

苦しかったんだ。

あたし、自身が。

お母さんの苦しみをわかってるクセに。
お母さんの苦しみをわかってるフリで。

自分の苦しみを消したいがためだけに、
吐いたような、捨てゼリフ。

言ってから後悔しても、遅いのに。
後悔に後悔を重ねて、あたしは。

ごめん、ごめんね、ママ。

そう、心の中で呟くしか、
そのときは、出来ずにいた。
素直に、声に出して言うことが、
出来ずに、いた。

そんな状態のまま、
あたしの自宅生活は幕を下ろして。
お母さんに見送られながら、
あたしは、施設へと、帰った。

数日後。

いつも通りの、喫煙所での時間に。
お母さんから、電話がきた。

「そんなカラダに生んで、ごめんね」

あたしは、言葉が出なかった。

違う、違うんだよ、ママ。
あたしの、今の不自由なカラダは、
生まれつきじゃ、ないんだよ。
だから、ママは、何にも悪くないんだよ。

誰一人として、悪い人なんか、いないんだよ。

・・・悪いとしたら。

あの日、安らぐはずの自宅に帰って。
必死に、もがいてた、ママに向かって。
苦しみだらけの言葉をぶつけた、
あたし、なんだよ。

今までの人生。
決して、本当に、イイコじゃなかった。
だけど、このときほど。

こんな娘で、ごめんなさい と。

心から思ったことは、ありません。

それから、しばらくして。
自宅の近所に住むイトコから、
一本の電話が、入ったんだ。

「オバちゃん、鬱病になっちゃった」

お母さんを、最後の最後に、追い詰めたのは。

紛れもなく、あたし、だった。

〜続く〜

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[ 2008/07/01 23:23 ] | TB(0) | CM(3)

プラトニックラヴ 

メールとか拍手とか、色んなトコで。
井上、手、どうなの?って聞かれるんで。
ちょいとだけ、本文入る前に説明しときまっす。

腕の外側部分っつーのかな。
上腕三等筋側(どこだよそれー!)
小指側から半分の感覚が、ねぇんです。
中指が曖昧で、人差し指と親指はあるよ。
人差し指のチカラなんて、ねぇよーのもんだけど(笑)

んでもって、胸から下(乳首含む)の感覚が、
全くなくなってまってます。残念。

この施設生活編の頃失った部分は、
上記で説明した部分です。

今現在のことは、最後まで読んでくれたらわかるっ!


絆〜Pieces〜 No.21

手の自由がうまくきかなくても。
それでも、なんとかやれるんだということ。
それを、教えてくれたのは、
一番近くにいてくれた、もんちゃんだった。

もんちゃんの左手は、あたしと同じ。
右手がある程度使える分、
あたしには出来ないことも出来たりして。
あたしは、それを「ズルイ」と言って笑った。

そして、週に一回だけ会う坊主。
ヒデ、という少年。
彼は、両手共に指先の自由は、
ほとんどないに等しかった。

あたしと同じ病気で自由を奪われた、かずさ。
彼女の手は、いつも握られていて。
そんな彼女にも、勇気付けられた。

それから・・・レイちゃん。
彼は、食堂での座席が、
あたしの斜め前の兄貴だった。
両手の感覚が、ほとんどない。
鎖骨から下が、麻痺している状態。
それでも、突然シモネタを振ってくるような、
すごく男前な兄貴だった。

そんな、頚椎に問題を抱えた、
手の自由が少しだけきかないみんなが。
あたしに、勇気を与えてくれた。

いつもと変わらぬ喫煙所。
いつもと変わらぬコンビニまでの道。
いつもと変わらぬ、みんなの笑顔。

さり気なく、コンビニのお弁当のパッケージを、
開けてから渡してくれる、北原さん。
缶コーヒーを開けるための道具を、
割り箸を削って作ってくれた、高見さん。
ペットボトルの蓋を開けてくれた、もんちゃん。
自分の不器用な手にイラついていると、
「切っちゃうか?」と自虐ネタを振ってくれた、串田さん。

だから、あたしは、頑張れた。

いつからか、あたしは。

このカラダになってなかったら、
みんなに出逢えなかったということ。
もんちゃんと、付き合っていないということ。
そのことに、気付いて。

このカラダも、悪くないじゃん。

そう、思えるようになっていたんだ。

車椅子で行動するのは、めんどくさい。
段差ひとつで、行けない場所もある。
雨の日なんか、本当に最悪で。
握力のない、あたしの手は、
車椅子を前に進めることも難しい。

不自由だと、思う。確かに。

だけど、この出逢いがあって。
純粋に好きだと言える相手がいて。
そして、好きだと言ってもらえる。

あたしは、不幸じゃ、ない。

不自由になったけど、不幸にはならなかったんだ。

いつから思ったのかすら、思い出せないけれど。
だけど、ふと、そのことに気付いた夜。

あたしは、声を上げて、泣いた。

そして、泣きつかれて眠りについた、
その、夢の中で、あたしは。

初めて、車椅子に乗った自分の夢を、見た。

車椅子をぐんぐんこいで、
涙が出るほど笑ってる自分の夢。

あたしが、完全に。
障害を認めた、瞬間だったんだと思う。

毎晩、消灯後のメールで育んだ、
もんちゃんとの恋。
いつも「ありがとう」を伝えてた。

慣れない、へたくそな、絵文字で。

もんちゃん、という呼び方も、
「だいすけ」に変わった。
最初は、あたしの名前を呼ばなかった彼も、
「まき」と呼んでくれるようになった。

少しずつ、少しずつだけど、
あたしたちの想いは重なり合って、
イロトリドリの、世界を感じられるようになって。

生きてることを、実感した。

ただ。ただ、その頃。
なにより、悔しかったこと。

抱き締めてくれる腕のぬくもりが、
背中に回った、彼の腕のぬくもりが。

感じられない、こと。

それでも、お互いの、感覚のある部分。
そこに触れ合うことで、あたしたちは。

今、ここで、一緒に、生きてる。

そう、感じて・・・
心で、イロイロなものを感じて。

静かに、だけど、強く強く。

足りないものを、埋め尽くすように。
足りない部分を、補うように。

生きていこう。一緒に。

どんなときも、ふたりだから、笑える。

一人前のことが出来ない2人だからこそ、
2人いてこそ、一人前になれるんだね。

そう言い合って、ふたりで。
穏やかな時間を、過ごしていた。

そう。もう、これ以上、
何も悪いことなんか起きないよって。
そう、お互いに、手をとりながら。

あたしたちは、生きていた。

〜続く〜

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[ 2008/06/29 22:31 ] | TB(0) | CM(0)

変わったこと。 

絆〜Pieces〜 No.20

手の自由が制限されて、
あたしは、伸ばした髪の毛を切った。

腰まで伸びた、身の毛を。
あたしは、ショートカットにした。

真剣に、変わったことについて、
あたしは考える夜が続いていた。

脚が動かないこと、感覚がないこと。
座ってる感覚もないからバランスが取りづらいこと。

体温調節がきかないから、熱がこもること。
逆に、冷えたら冷えっぱなし。
感覚のない部分は汗がでない。

ケガをしたら、治りが悪い。
感覚がない分、ぶつけても気付くことができない。
いわゆる床ずれ、褥瘡(じょくそう)が出来たらタイヘン。
ひどければ、数ヶ月の入院生活となる。

靴を履くのがめんどくさい。
履けない靴も、ある。
大好きだったハイヒール。
つま先の開いたオサレなサンダル。
怪我を覚悟で履くしかない。
履くことが、なかなか出来ない。

足の指は時々折れる。
折れても放置するしかない。
ついでに痛くない。

腹筋も背筋もなくなったから、
ベッドから起き上がるのに時間がかかる。
時々起き上がれない。
寝返りすら、うまく出来ない。

トイレの感覚もないから、
自分でカテーテルを使わないと出せない。

血圧がすぐ下がる。
貧血で真っ白になる。

咳もくしゃみも、うまくできない。
飲み込みが悪いから、
すぐ喉にものを詰まらせる。

握力がないから、ペットボトルは開かない。
開けるときは、口を使う。
何かを開ける、破るという動作は基本的に口。

ライターも使える種類、使えない種類がある。

洋服がうまくたためない。
着替えも遅くてヘタ。
化粧も遅くてヘタ。
あ。それは前からか。

爪がよく割れるから、マニュキュアが出来ない。
つけ爪も危ない。
顔がうまく洗えない。

歯ブラシもうまく出来ない。
ものをすぐ落とす。

手のカタチが不自然。

お風呂で洗うのは、どれを取ってもタイヘン。
だから、伸びた髪も切った。

鼻がうまくかめない。
あ。それも前からかも。

肺活量がないらしい。
歌を歌うと血圧が下がるのと、
息が続かないのと、
音がうまくとれなくなった。
腹から声なんて、でない。

ピアスもネックレスも自力はムリ。
あ、ピアスはなんとかできるときがある。

爪は自分で切れない。

肩があがらない。

服も、考えないと着れない。
試着室なんか、使えない。

お店も自由に入れない。
トイレを考えなきゃいけない。
行きたい場所に、なかなか行けない。

車椅子がないと、動けない。
視界が、大きく変わった。
見える景色が、違う。


あげだしたらキリがないんだ。
わかってた。
たぶん、まだまだあげきれない。
それだけ、生活が変わった。

そして、こうなって出来ること。

毎日、みんなの優しさを素直に感謝出来ること。
小さな発見を、大きく喜ぶことが出来ること。

人に、優しくなれたこと。

ひとりで生きていけない分、
誰かに寄り添って生きるしかない分。
ひとを、大切に、大切に、想えること。

失ったものは、大きいけれど。
得たものも、大きいんだということ。

今、だからこそ言えることもある。
あの頃。手の自由が制限され始めた、
あの、施設で過ごした、大切な時間。
あの時には、気付くことができなかったこと。
今、だからこそ、言えること。

リアルタイムに、先日から。
あの頃と同じように。
・・・あの頃、以上に。

手の自由が、また、制限された。

あの頃、初めて手の自由が制限された、
あの頃に書いた手記をそのまま、
そして、それに今の気持ちを少しだけプラスして。

絆〜Pieces〜No.20とさせて頂きました。

あの頃は、出来なくなったことの大きさに、
負けそうになる毎日でした。
今も、同じように、負けそうになるけれど。

みんながいるから、頑張れる。
仲間・・・友達、家族、親戚。

そして、これを読んでくれている、みんな。

ありがとう。
本っっ当に、ありがとう。

〜続く〜

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↑キリのいいNo.20だったので、感謝の気持ちを添えました。
[ 2008/06/26 23:39 ] | TB(0) | CM(2)
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